(smile)。

只今、King Gnu、米津、ドロス、中村倫也、成田凌に興味津々

2005年10月

「そしていつか、二度と会えなくなるんだよな。」

「お前さ、俺みたいになるんじゃねーぞ。」

「だから・・・
 要領ばっか良くて、何も作れない大人にはなるなってこと。」

『俺はショックだった
野ブタやバカだと思っていた彰があんなにちゃんとしたものを作ってたってことが、
ものすごいショックだった』

『明日になったら、教室は元に戻るだろう
野ブタはまたいじめられて、彰は相変わらず煩わしい奴で、俺は人気者で、それは絶対変わる筈はないのに、俺は不安だった
何もない自分がものすごく不安だった』

「テレビゲームとか、やってるときは楽しくないんだけど、
 勉強してる時とかに思い出すと、楽しかったりする。
 楽しいことって、あとになってみないとわからないんじゃないのかな。」

「それ・・・私が好きなヤツ。」

「おと・・・
 おと・・・
 おにぎり!おにぎり!!おにぎり!!!」

「やっぱり、お父さんって呼べなかった。
 私、心、狭いのかな?」

「今、手をつないでいるその人に出会えたのはキセキのような、かくりつです
光の中に出ても、その手をはなすことのないように」

「私ね、長い間一人で掘ってたんだよね。
 モグラみたいに、土の中を。
 そしたら突然二人が出てきた。」
「え?二人って、俺達?」
「うん。
 これから先も、またこんな風にぽろって誰かと出会えたりするのかな。
 もしそうなら、一人で土の中掘ってるのも、悪くないよね。」

「二人じゃないじゃん。3人じゃん!」

「俺ってさ、何やっててもそんなに楽しいって感じたこと
 ないんだっちゃ。」

「朝早く3人で人形を作ったこととか、夕暮れにすすき摘んだこととか、
 何年かしたら、あの頃は楽しかったなーって、思い出すんかな。」

「でも、心の中ではお父さんって呼んでたりして。コンコン!」

「知ってた?モグラって穴の中で一匹で行動してるんだって。
 でも、発情期になると、ちゃんと相手見つけるんだって!スケベ!」

「野ブタ。の話聞いていたら、嫌なヤツかと思ったけど、
 全然いいパパしゃんじゃん。」

「やっぱいいパパしゃんじゃん!」

「狭くなーい。自分言ってたじゃん。
 楽しいって思えるまでには、時間がかかるって。
 それと一緒でさ、そういうのも、時間がかかるんだよーん。きっと。」


「お兄ちゃんさ、牛?馬?」

「家でボサボサだってこと誰にもバラさないからー。」

「兄ちゃんイイヤツだよ。
 約束は絶対守るし、まぁ、ちょっとはカッコつけてる所もあるけど、
 イイやつだと思うよ。」

『ボクの兄
 ボクの兄は、高校生だ。
 家では、よれよれのボサボサだが、外ではすごく格好つけてる。
 性格も、家と外で、全然違う。
 友達と一緒のとき、ものすごい余裕だ。
 でも、家の中では、考えられないぐらい、セコイ。
 兄は、他人によく思われたいのだ。それしか考えてないらしい。
 でも、こんなことをしていて、兄は、ちゃんとした大人に
 なれるのだろうか。』

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